MT4のEAで活用できるエンベロープとは
24時間自動でFXトレードができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパート・アドバイザー)はさまざまなテクニカル指標を表示させて分析をすることが可能で、世界中のトレーダーに愛用されています。本記事では、MT4のEAで活用できるエンベロープについて解説をおこないます。
エンベロープ(envelope)はもともと「封筒」という意味で、「何かを包み込むもの」という意味がありますが、EAを稼働できるMT4におけるエンベロープ(Envelopes)とは、移動平均線を上下にずらして一定幅で乖離させたテクニカル指標です。現在の価格が移動平均線からどのくらい離れているかを視覚的に分かりやすく表示し、MT4のEAで相場の反転ポイントを判断するのに役立ちます。
MT4でエンベロープを設定するには、MT4画面左のナビゲーターから「インディケータ」→「トレンド」を選択し、「Envelopes」が表示されるので、チャート上にドラッグ・アンド・ドロップします。
エンベロープの設定画面において、「期間」は移動平均線を算出する期間を設定し、デフォルトの期間は14となっています。「表示移動」ではエンベロープの表示場所を左右にずらすことができ、プラスの値を入力すれば右に、マイナスの値を入力すれば左にずらすことができます。「移動平均の種別」では、使用する移動平均線の種類を4種類(Simple:単純移動平均線、Exponential:指数平滑移動平均線、Smoothed:平滑移動平均線、Linear Weighted:線形加重移動平均線)の中から選択します。「適用価格」は移動平均線を算出する価格を選択し、デフォルトは「Close」となっています。「偏差」では指定期間の移動平均線から、どのくらいの乖離率でエンベロープを表示させるか設定し、デフォルトは0.10%であり、数値を大きくすると上下のバンドが離れます。