目安とすべき利回り

FX自動売買ができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)の利回りについて解説します。MT4のEAを選ぶ際、どのくらいの利回りが期待できるのかというのは最も気になるポイントでしょう。中には「年利回り100%」のような広告をしているEAもありますが、本当に実現可能なのか、目安とすべき利回りはどの程度か考えていきたいと思います。

利回り(年利回り)は、投資金額に対する利子も含めた年単位の収益の割合のことをいいます。単純に考えると、100万円投資して1年後に10万円増えて110万円となれば利回り10%、100万円増えて200万円になれば利回り100%となります。FX初心者においては、利回り10%程度でコツコツ安定的に稼いでいくのが現実的な目標だと言われています。年利回り10%を達成するには、単純に考えると、毎月1%の利回りを達成すればよいという計算になります。FXにおいて絶対勝てるEAというのは存在しないので、もし「利回り100%を達成したEA」が販売されていたとしても、たまたま運がよかった場合を言っているだけで必ず利回り100%で稼げるというのはありえません。1ヶ月など短期的にみると利回り100%を達成することはそこまで珍しいことではないですが、1年間100%を超えるというのは非現実的でしょう。もちろん、年利回りが実際に200%を超えたことがあるトレーダーも中には存在します。しかし現実的に考えると、このように利回りが極端に高いEAはロスカットのリスクが高く負けた際に大きな損失となる恐れもあります。

MT4には過去の為替データでシミュレーションして運用成績を確認するバックテストという機能があります。EAの利回りを確認するにはバックテストの結果を確認してみることが大切です。EAのバックテストの運用成績レポートで初期証拠金と純利益を確認すれば利回りが分かります。バックテストは過去のデータであるヒストリカルデータをダウンロードして実施しますので、様々な期間で試してみることができます。他にも多くの設定ができるので、通貨ペア、検証期間、時間足など異なる条件でテストしてみるのが良いでしょう。バックテストの大切な点は、相場状況の異なる長期間に渡り運用に耐えられるかを確認する点です。1年~2年のテストをおこなうのはもちろん、10年など長い期間も確認してみると良いでしょう。また、バックテストだけでなくフォワードテストの結果を確認することも大切です。フォワードテストは実際に運用して確認していくことになりますので、バックテストよりさらに現実に近い結果が確認できますが、長期間のテストが難しいのがフォワードテストの弱点となります。バックテストとフォワードテストの両方を使い分けてEAの利回り把握に活用してください。

MT4のEAで自動売買をする大きなメリットは、24時間自動で取引ができるので忙しい方にもオススメであることに加え、人間の感情を排除したトレードができる点になります。人間が自身の判断で取引(裁量トレード)をすると、負けて感情的になって判断力を失いさらに負けが重なるといった悪循環に陥ることが多々あります。これに対してMT4のEAは決められたルールに従って自動で取引してくれるので感情に左右されず比較的安定した結果が出せます。利回りとしては上述したとおり10%前後が現実的に目標とすべき数字と言えるでしょう。極端に利回りが高い取引はギャンブルと同じでオススメできません。安定してコツコツ稼ぐことを意識して利回りの目標を立てるのが大切です。

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